健康保険

  保険証を提示すれば、健康保険で治療できることが原則ですが、次のような場合は、本人が現金で支払い、あとで健康保険組合に請求し給付を受けることになります。
 このような制度を療養費払いといいます。
1.療養費(第二家族療養費)
 やむを得ない事情で保険診療を受けられなかった場合。
旅行先で急病になり、保険証がないため自費による診療を受けた場合、またはやむを得ず保険扱いをしていない診療所にかかった場合などです。海外で急に病気になったときも同様ですが、治療目的で海外に行った場合は除きます(海外での診療については6.をご覧ください)。
 いずれの場合も健康保険法にもとづいた診療基準の範囲内で査定された金額が給付されます。
療養費支給申請書」に診療内容の記入されている診療報酬明細書(レセプト)・領収書を添えて、健康保険組合へ提出してください。
 複数月、複数の医療機関を受診している場合、申請書はひと月ごと、医療機関ごと、申請者ごとに記入してください。

2.コルセット等治療用装具
 コルセット等治療用装具を必要とする場合は本人が一時代金を支払い、請求により健康保険組合から基準の費用が給付されます。
 「療養費支給申請書」に代金領収書と保険医の意見書および靴型装具の場合は装具の写真を添えて、健康保険組合へ提出してください。

3.小児弱視等の治療用眼鏡・コンタクトレンズの
 作成・購入費
 9歳未満の小児が弱視、斜視および先天白内障術後の屈折矯正の治療用に眼鏡やコンタクトレンズを作成・購入した場合は、健康保険組合から療養費が給付されます。支給対象となる金額の上限額は、弱視眼鏡は38,461円、コンタクトレンズは16,139円となります。
 また、治療用眼鏡等の更新については更新前の装着期間に規定があります。5歳未満は装着期間が1年以上、5〜9歳未満は装着期間が2年以上ある場合のみ、療養費払いの対象となります。
 斜視の矯正等に用いるアイパッチおよびフレネル膜プリズムについては、保険適用の対象とはされていません。
 「療養費支給申請書」に治療用眼鏡・コンタクトレンズの作成・購入時の領収書、保険医の作成指示書の写しを添付して健康保険組合へ提出してください。

4.柔道整復師の施術代
 健康保険でかかることのできる柔道整復師の施術は、あくまで「急性または亜急性(急性に準ずるもの)の外傷性の骨折、脱臼、打撲、捻挫および挫傷」の施術に限定され、内科的原因による疾患は含まれません(単なる疲れや肩こりでマッサージを受けても、健康保険は使えません)。
 また、多くの柔道整復師は都道府県知事(健康保険組合では健康保険組合連合会)と協定を結んでおり、一般 の医療機関同様、初診時に保険証を提示し、窓口に一部負担金を支払えば診療を受けられます。ただし、残りの医療費は健康保険組合に請求するため、その委任状となる「療養費支給申請書」に患者が署名・捺印します。申請書に記載された傷病名や施術内容等が正しいかどうか、必ず確認してから署名してください。

5.はり、きゅう、マッサージ代
 保険医の同意を得て、マッサージ師、はりきゅう師の施術を受けた場合、施術回数、料金、期間など決められた範囲内で給付されます。
 「療養費支給申請書」に施術内容の記入されている領収書、医師の同意書を添えて、健康保険組合へ提出してください。

6.先進医療を受けたときの特定療養費
 先進医療を受けたとき、健康保険が適用される分については、健康保険組合から給付されます(通常は現物給付)。

7.海外で診療を受けた場合
 旅行中・出張中等のやむを得ない場合に限り、その診療内容を日本国内の保険診療基準に合わせて査定された額が支給されます。臓器移植等の療養目的のために海外で受診した場合には適用されません。
 「海外療養費支給申請書」に、医療機関が発行した診療内容・費用に関する証明書、旅券・航空券その他の海外に渡航した事実が確認できる書類の写し、療養内容照会に関する同意書を添えて、健康保険組合へ提出してください。

8.輸血(生血)の血液代
 病院を通じて血液(生血)を買って輸血をしてもらった場合には、一旦本人が血液代を支払い、あとで健康保険組合から給付されます。
 「療養費支給申請書」に生血代金領収書、医師の輸血証明書を添付して健康保険組合へ提出してください。
※保存血で輸血をした場合は、現物給付となります。

9.四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣等の購入費
 リンパ腫切除を伴う悪性腫瘍(乳がん、子宮がん、前立腺がん等)の手術後に発生する四肢のリンパ浮腫の重篤化予防を目的に、医師の指示に基づいて弾性着衣(弾性ストッキング、弾性スリーブ、弾性グローブ等)を購入した場合は、健康保険組合から基準の費用が給付されます。購入額には限度額〔1着あたり弾性ストッキングは28,000円(片足用は25,000円)、弾性スリーブは16,000円、弾性グローブは15,000円〕があり、その額を超えるものであっても限度額より換算した額が給付金額となります。
 1度に購入する弾性着衣は洗い替えを考慮し、装着部位毎に2着を限度とします。また、弾性着衣の着圧は経年劣化することから、前回の購入後6ヵ月経過後において再度購入された場合は、療養費払いとして給付します。
 「療養費支給申請書」に療養担当に当たる医師の弾性着衣等の装着指示書、購入時の領収書を添付して健康保険組合へ提出してください。

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